やあ、またあったな。
今回は、俺がGP京都でプレイしたBGデプス(Turbo Depths)について、デッキレシピを見ながら、BGデプスというデッキについて解説していきたいと思う。これで少しでも、マリット・レイジのファンが増えてくれることを願っているよ。
あと、この記事はこんなタイトルになっているが、基本的には自分のデッキに入っているカードから、それぞれのカードにどんな役割があって、この枚数になっているかを書いているので、少し踏み込んだ内容まで書いていて長くなっている。勘弁してくれ。
デッキ背景-なぜこのデッキなのか?
このデッキをプレイするのには3つの理由がある。
1つ目の理由、今の環境でレガシーをプレイするなら、当然グリクシスデルバーや4cレオヴォルドが板というのは共通認識でいいと思う。ならこれに対して勝ちうるデッキを持っていかないとこの環境は厳しい。少なくとも、メインボードでは5分以上はとっていたい。
2つ目の理由、1つ目と少し矛盾するかもしれないが、レガシーというフォーマットは多様性に溢れている。こういったフォーマットで戦う時には、マッチアップ次第では、「ゴミ」になってしまうカードが出来てしまう。こういったカードは、手札に来たとしたら、それだけで相手へのアドバンテージを与えてしまう。BGデプスというデッキは、自分はそういったカードがメインには存在せず、逆に相手にそういったカードが入っていることが多い。
3つ目は、押しつけが強いってことだ。メインボードから取られうるカードで、まともにマリットレイジ出現を効果的に止める、もしくは葬れるカードは、不毛の大地、悪魔の布告、ソープロにくらいしかないだろ?
カード選択と理由-カラカスと沼と時々腹心
まずはデッキレシピを張っておこう。
4 吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage
2 森を護る者/Sylvan Safekeeper
4 Elvish Spirit Guide
4 森の占術/Sylvan Scrying
2 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
3 探検の地図/Expedition Map
4 輪作/Crop Rotation
4 真髄の針/Pithing Needle
3 水連の花びら/Lotus Petal
2 強迫/Duress
4 思考囲い/Thoughtseize
1 ボジューカの沼/Bojuka Bog
4 演劇の舞台/Thespian’s Stage
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
3 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
1 幽霊街/Ghost Quarter
2 Bayou
1 森/Forest
1 セジーリのステップ/Sejiri Steppe
2 沼/Swamp
1 カラカス/Karakas
4 暗黒の深部/Dark Depths
2 外科的摘出/Surgical Extraction
4 抵抗の宝球/Sphere of Resistance
2 消耗の儀式/Rite of Consumption
3 闇の腹心/Dark Confidant
2 突然の衰微/Abrupt Decay
1 ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
=メイン=
(演劇の舞台、暗黒の深部、吸血鬼の呪詛術士)
このパッケージこそ、BGデプスをデッキたら閉めている部分だ。ここの枚数を減らすことはありえないだろう。
(ヨーグモスの墳墓、アーボーグ)
このカードは早期のマリットレイジ出現に一役買い、色の安定性を保つカードだが、初手に2枚以上あって嬉しい場面はゼロに等しい。なくてもいい場合もあるから、このカードは3枚が適切な枚数だと思ってる。
(森の占術、探検の地図)
この2枚は、ドローソースのないこのデッキの安定性を高める上で、重要なサーチツールだ。森の占術はたった2マナで全ての土地にアクセスできる素晴らしいカードだし、探検の地図は、設置▶起動までに3マナを要求されるカードだが、余ったマナを有効活用できる他、森の占術と違って、相手のヒムに対して強いこと、月がはられていても、設置・起動ができて、基本土地を持ってこれることも大切なポイントだ。
この枠に、北方行が入っていることがあるが、俺はあまりオススメしない。深部がダブつくことはよくあるし、演劇、アーボーグ、セジーリ、幽霊街、カラカスを持ってきたい時は多い。
(思考囲い、強迫、コジレックの審問)
BGデプスは基本的にメインでの相手への干渉手段をハンデスのみとしている。また、普通のデッキのハンデスとは少し違い、このデッキでは相手の手札を見るという行為に大きな意味がある。
思考囲いについては言うことはないだろう。ではなぜコジ審と強迫を散らしているのかだ。ぶっちゃけ、ここに関してはさじ加減だ。別に全部コジ審でもいいとは思うが、Will、オーダー、アルーレン、ジェイスなどを落としたい場面がある。逆に、瞬唱、梟、デルバーなどを落としたい場面もあるから、ここはもう一概にはいえない。
(輪作)
土地単で使われることが有名な土地のシルバーバレットだ。このカードの汎用性は高く、デプスの奇襲、セジーリによるプロテクション付与、ボジューカによる墓地追放が主な仕事になってくる。しかし、土地を生贄にするのはコストなので、デイズやWillには注意してくれ。あと、生贄にする土地がアンタップ状態の時は、とりあえずマナをだしてから生贄にするのを忘れずに。
(森を護るもの)
このカードはすべてのマッチアップで、有効なカードではないが、白絡み相手では、爆発的な力を発揮する。デスタクに至っては、これを引いてないと勝ちが見えないレベルだ。しかし、グリクシスデルバー、4cレオヴォルド、その他コンボに対しては何もしないに等しいので、盲目的に採用するのも良くないのかもしれない。環境を読んでいくことが重要になるカードだ。
(真髄の針)
このカードは、このデッキをレガシーに蔓延る不毛の大地というファッキンカードから、大切な土地を守ってくれる大切なカードだ。また、それ以外のマッチアップでも、強烈に効く場合があるので、このカードについてはまた後で相手のデッキ事の相性解説ではなそう。
(セジーリのステップ、ボジューカの沼)
ここに関しては、輪作でのシルバーバレットとして優秀だから採用している。セジーリは、このデッキの大敵であるソープロにへのカウンターとなるし、ボジューカは、墓地利用デッキに対してメインから対策を容易にしてくれるカードだ。
(幽霊街)
幽霊街は、一見すると再利用を考えていないこのデッキにおいては、不毛の大地の下位互換のように見えるかもしれない。しかし、このデッキは基本的に、不毛の大地は、真髄の針によって起動を阻害することになる。また、このデッキには、不毛の大地のほかに、カラカスというキラーカードとなる土地が存在するため、これを破壊する手段を持っておかなければ、メインでカラカスを出されるだけでほぼ”積み”になってしまうことすらある。また、このデッキは無色土地や、まずマナの出ない土地まで存在する。そのため、土地が多く入ってるくせに、そこそこ色事故を起こす。そんな時に、被ったアーボーグや、暗黒の深部を幽霊街で壊すことで、基本土地を持ってこれることを、忘れないようにしよう。
(Elvish Spirit Guide, 水連の花びら)
この二種類は、色事故を防ぐほか、最速でのマリット・レイジ降臨をサポートしてくれる。4枚ずつのレシピが一般的だが、早めの降臨を、これらのカードをがっつり使って行うと、カウンターや除去1枚で、負けが決まてしまうこともある諸刃の剣になってしまう。また、ペタルは場に存在してしまうため、奇襲性にも欠ける上に、ガイドと違って、最悪2/2の布告避け兼ブロッカーとすることすらできないため、ほかの採用したいカードに1枚枠を譲ることになった。
(カラカス)
このカードは、基本的にサイドに入ってるのをよく見かけると思う。ではなぜ、このカードがメインにとられているのか?
理由はまず1つ、これによって勝てるマッチアップが存在するからだ。このデッキは、レガシーのデッキの中では、そこそこ安く組める部類に入る。わかりやすく言うと、アンシー2枚くらいだ。なので、GP京都では、ミラーマッチが発生する可能性があると思った。また、このデッキが苦手とするコンボデッキの代表格である、ショーテルに対しても、エムラをたたきつける行為を咎めることができる。
二つ目は、サイドの枠を確保したかったという理由だ。ここに関しては、特にいうことはない。
最後は、このカードが、アンタップインランドということだ。このデッキは土地1枚がアンタップインかそうじゃないかで動きに支障がでるデッキだということが試合を重ねていくごとに解ってきた。それまでは、ドライアドの東屋をこの枠に入れていたのだが、あのカードが実質タップインなうえ、稲妻で実質テンポロスというメインに採用するには耐えがたい性能だったため、この枠がカラカスになった。という経緯がある。
(新緑の地下墓地、Bayou、沼、森)
なぜ沼が2枚とられているのか?という意見を時折耳にする。これに関しては、
血染めの月が張られた時に、ペタルを使わなくとも、吸血鬼の呪詛術師が出せるようになり、クロックを確保できることが1つある。これは、ショーテルを主に意識している。相手側は、1T月が出せるからキープ、などを普通にやってくるので、そういったときに、こちらはハンデスを噛ませながら、呪詛術師や腹心、ガイドのクロックで、相手を早急に葬る必要がある。そのため、沼を引く確率をふやすこと、沼が2枚置けることは、とても重要なのである。また、これはLandsに対しても同じようなことが言える。そのほかには、緑マナのほうがガイドがいる分確保しやすいことも挙げられる。もちろん、月の下でサイドの闇の腹心が出しやすいことも1つだ。
それ以外のフェッチ、Bayouに関しては、特にいうことはないだろう。
=サイド=
(外科的摘出)
外科的摘出は、このデッキにおいて大変重要なサイドカードのうちの1つだ。まず1つとして、ドレッジやリアニなどの、先行1ターン目にハッスルしてくる墓地利用デッキ、苦手なLands、コンボ系統に対してささる。また、このデッキは、相手のサージカルをとても苦手としているんだ。その時に、サージカルで対象にとられた暗黒の深部や呪詛術師、演劇の舞台などを守る役割もある。さらに、相手のターンのエンドにマリットレイジを展開する前に前方確認をすることも可能だ。
(抵抗の宝球)
この枠は、ほぼANTピンポメタになってしまっている。正直なところあんまり入れたくはないが、ANTが環境に存在する限り、この枠を減らすことはできないと考えている。次のドミナリアで、減衰球が出るが、あれはあれでANTに対してハーキルや蒸気の連鎖で簡単にどかされてしまうので、まあ諸説ある。でも、減衰球のほうがメタれる範囲が広いのは確かだ。
(消耗の儀式)
デスタクに対する必殺技。黒の投げ飛ばしである。主にソープロやカラカス、プリズン系カードが搭載されているデッキに対してはサイドインしていくが、最近は4cレオに対しても入れていいのではと思い始めている。
(闇の腹心)
このカードは、ANTのサイドに入っていることがあるのはそこそこ有名かもしれない。しかし、今までBGデプスのサイドに取られていることはほとんどなかった。(最近メインに入っているデッキがGPでいい成績を残したがな)このカードは、ミッドレンジに対してリソース負けすることを防いでくれるほか、月系デッキに対する貴重なクロックにもなってくれる。しかし、サイドの枠をがっつり持っていってしまうのが、1つ難点ではあるのは間違いない。しかし、後半に引いても弱いので、減らしすぎてもよくないという問題を抱えいる。
(突然の衰微)
デルバー系、プリズン、etc… サイドインされる確率がかなり高いカードではあるが、速度に関しては1ミリも貢献しないので、基本的にはサイドからのカードだとは思っている。もし今後、メインに月を積んでいるデッキが増えたり、何か致命的な置物やクリーチャーが出るようなら、メインにうつるかもしれない。
(ゴルガリの魔除け)
BGカラーのナイスサイドとして有名なゴル狩りの魔除け。デスタクやエルフに対してクリティカルなだけでなく、裏返る前のデルバー、ネメシス、ヤンパイのトークン、たくさん並んだ梟、瞬唱、巣穴からの総出から出てくるゴブリンなどを綺麗にしてくれる上に、あまり採用されていないので、警戒されづらく、ブッささってくれることの多いカードだ。しかし、衰微ほど丸いカードでないこと、自分の腹心、森を護るもの、呪詛術師が巻き込まれることは注意だ。
(大渦の脈動)
このカードは、赤単プリズンに対してよく働いてくれる。重ね張りされた罠橋や月を一気にきれいにしてくれるナイスカードだ。また、ミッドレンジから出てくるアンコウも破壊できるし、並んだ死儀礼、デルバーなどにもGoodだ。しかし、3マナという重さは、グリデルなどに対しては大振りの動きであり、カウンターのいい的になってしまう。使う前は、ハンデスでの前方確認をした方がいいだろう。(そんな余裕があるかといえば微妙だが)
これで今回のデッキの解説は終わりにしようと思う。次の記事では、プレイガイド、各マッチアップごとのサイドボーディングについて解説していこうと思う。
ここまで読んでくれてありがとう。質問は個々のコメント欄か、Twitter(@tera_mtg)までよろしく頼む!
読んでくれてありがとう。
※質問は日本語でお願いします
※この記事は、グジェゴジュ・コヴァルスキ先生を応援しています。
今回は、俺がGP京都でプレイしたBGデプス(Turbo Depths)について、デッキレシピを見ながら、BGデプスというデッキについて解説していきたいと思う。これで少しでも、マリット・レイジのファンが増えてくれることを願っているよ。
あと、この記事はこんなタイトルになっているが、基本的には自分のデッキに入っているカードから、それぞれのカードにどんな役割があって、この枚数になっているかを書いているので、少し踏み込んだ内容まで書いていて長くなっている。勘弁してくれ。
デッキ背景-なぜこのデッキなのか?
このデッキをプレイするのには3つの理由がある。
1つ目の理由、今の環境でレガシーをプレイするなら、当然グリクシスデルバーや4cレオヴォルドが板というのは共通認識でいいと思う。ならこれに対して勝ちうるデッキを持っていかないとこの環境は厳しい。少なくとも、メインボードでは5分以上はとっていたい。
2つ目の理由、1つ目と少し矛盾するかもしれないが、レガシーというフォーマットは多様性に溢れている。こういったフォーマットで戦う時には、マッチアップ次第では、「ゴミ」になってしまうカードが出来てしまう。こういったカードは、手札に来たとしたら、それだけで相手へのアドバンテージを与えてしまう。BGデプスというデッキは、自分はそういったカードがメインには存在せず、逆に相手にそういったカードが入っていることが多い。
3つ目は、押しつけが強いってことだ。メインボードから取られうるカードで、まともにマリットレイジ出現を効果的に止める、もしくは葬れるカードは、不毛の大地、悪魔の布告、ソープロにくらいしかないだろ?
カード選択と理由-カラカスと沼と時々腹心
まずはデッキレシピを張っておこう。
4 吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage
2 森を護る者/Sylvan Safekeeper
4 Elvish Spirit Guide
4 森の占術/Sylvan Scrying
2 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
3 探検の地図/Expedition Map
4 輪作/Crop Rotation
4 真髄の針/Pithing Needle
3 水連の花びら/Lotus Petal
2 強迫/Duress
4 思考囲い/Thoughtseize
1 ボジューカの沼/Bojuka Bog
4 演劇の舞台/Thespian’s Stage
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
3 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
1 幽霊街/Ghost Quarter
2 Bayou
1 森/Forest
1 セジーリのステップ/Sejiri Steppe
2 沼/Swamp
1 カラカス/Karakas
4 暗黒の深部/Dark Depths
2 外科的摘出/Surgical Extraction
4 抵抗の宝球/Sphere of Resistance
2 消耗の儀式/Rite of Consumption
3 闇の腹心/Dark Confidant
2 突然の衰微/Abrupt Decay
1 ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
=メイン=
(演劇の舞台、暗黒の深部、吸血鬼の呪詛術士)
このパッケージこそ、BGデプスをデッキたら閉めている部分だ。ここの枚数を減らすことはありえないだろう。
(ヨーグモスの墳墓、アーボーグ)
このカードは早期のマリットレイジ出現に一役買い、色の安定性を保つカードだが、初手に2枚以上あって嬉しい場面はゼロに等しい。なくてもいい場合もあるから、このカードは3枚が適切な枚数だと思ってる。
(森の占術、探検の地図)
この2枚は、ドローソースのないこのデッキの安定性を高める上で、重要なサーチツールだ。森の占術はたった2マナで全ての土地にアクセスできる素晴らしいカードだし、探検の地図は、設置▶起動までに3マナを要求されるカードだが、余ったマナを有効活用できる他、森の占術と違って、相手のヒムに対して強いこと、月がはられていても、設置・起動ができて、基本土地を持ってこれることも大切なポイントだ。
この枠に、北方行が入っていることがあるが、俺はあまりオススメしない。深部がダブつくことはよくあるし、演劇、アーボーグ、セジーリ、幽霊街、カラカスを持ってきたい時は多い。
(思考囲い、強迫、コジレックの審問)
BGデプスは基本的にメインでの相手への干渉手段をハンデスのみとしている。また、普通のデッキのハンデスとは少し違い、このデッキでは相手の手札を見るという行為に大きな意味がある。
思考囲いについては言うことはないだろう。ではなぜコジ審と強迫を散らしているのかだ。ぶっちゃけ、ここに関してはさじ加減だ。別に全部コジ審でもいいとは思うが、Will、オーダー、アルーレン、ジェイスなどを落としたい場面がある。逆に、瞬唱、梟、デルバーなどを落としたい場面もあるから、ここはもう一概にはいえない。
(輪作)
土地単で使われることが有名な土地のシルバーバレットだ。このカードの汎用性は高く、デプスの奇襲、セジーリによるプロテクション付与、ボジューカによる墓地追放が主な仕事になってくる。しかし、土地を生贄にするのはコストなので、デイズやWillには注意してくれ。あと、生贄にする土地がアンタップ状態の時は、とりあえずマナをだしてから生贄にするのを忘れずに。
(森を護るもの)
このカードはすべてのマッチアップで、有効なカードではないが、白絡み相手では、爆発的な力を発揮する。デスタクに至っては、これを引いてないと勝ちが見えないレベルだ。しかし、グリクシスデルバー、4cレオヴォルド、その他コンボに対しては何もしないに等しいので、盲目的に採用するのも良くないのかもしれない。環境を読んでいくことが重要になるカードだ。
(真髄の針)
このカードは、このデッキをレガシーに蔓延る不毛の大地というファッキンカードから、大切な土地を守ってくれる大切なカードだ。また、それ以外のマッチアップでも、強烈に効く場合があるので、このカードについてはまた後で相手のデッキ事の相性解説ではなそう。
(セジーリのステップ、ボジューカの沼)
ここに関しては、輪作でのシルバーバレットとして優秀だから採用している。セジーリは、このデッキの大敵であるソープロにへのカウンターとなるし、ボジューカは、墓地利用デッキに対してメインから対策を容易にしてくれるカードだ。
(幽霊街)
幽霊街は、一見すると再利用を考えていないこのデッキにおいては、不毛の大地の下位互換のように見えるかもしれない。しかし、このデッキは基本的に、不毛の大地は、真髄の針によって起動を阻害することになる。また、このデッキには、不毛の大地のほかに、カラカスというキラーカードとなる土地が存在するため、これを破壊する手段を持っておかなければ、メインでカラカスを出されるだけでほぼ”積み”になってしまうことすらある。また、このデッキは無色土地や、まずマナの出ない土地まで存在する。そのため、土地が多く入ってるくせに、そこそこ色事故を起こす。そんな時に、被ったアーボーグや、暗黒の深部を幽霊街で壊すことで、基本土地を持ってこれることを、忘れないようにしよう。
(Elvish Spirit Guide, 水連の花びら)
この二種類は、色事故を防ぐほか、最速でのマリット・レイジ降臨をサポートしてくれる。4枚ずつのレシピが一般的だが、早めの降臨を、これらのカードをがっつり使って行うと、カウンターや除去1枚で、負けが決まてしまうこともある諸刃の剣になってしまう。また、ペタルは場に存在してしまうため、奇襲性にも欠ける上に、ガイドと違って、最悪2/2の布告避け兼ブロッカーとすることすらできないため、ほかの採用したいカードに1枚枠を譲ることになった。
(カラカス)
このカードは、基本的にサイドに入ってるのをよく見かけると思う。ではなぜ、このカードがメインにとられているのか?
理由はまず1つ、これによって勝てるマッチアップが存在するからだ。このデッキは、レガシーのデッキの中では、そこそこ安く組める部類に入る。わかりやすく言うと、アンシー2枚くらいだ。なので、GP京都では、ミラーマッチが発生する可能性があると思った。また、このデッキが苦手とするコンボデッキの代表格である、ショーテルに対しても、エムラをたたきつける行為を咎めることができる。
二つ目は、サイドの枠を確保したかったという理由だ。ここに関しては、特にいうことはない。
最後は、このカードが、アンタップインランドということだ。このデッキは土地1枚がアンタップインかそうじゃないかで動きに支障がでるデッキだということが試合を重ねていくごとに解ってきた。それまでは、ドライアドの東屋をこの枠に入れていたのだが、あのカードが実質タップインなうえ、稲妻で実質テンポロスというメインに採用するには耐えがたい性能だったため、この枠がカラカスになった。という経緯がある。
(新緑の地下墓地、Bayou、沼、森)
なぜ沼が2枚とられているのか?という意見を時折耳にする。これに関しては、
血染めの月が張られた時に、ペタルを使わなくとも、吸血鬼の呪詛術師が出せるようになり、クロックを確保できることが1つある。これは、ショーテルを主に意識している。相手側は、1T月が出せるからキープ、などを普通にやってくるので、そういったときに、こちらはハンデスを噛ませながら、呪詛術師や腹心、ガイドのクロックで、相手を早急に葬る必要がある。そのため、沼を引く確率をふやすこと、沼が2枚置けることは、とても重要なのである。また、これはLandsに対しても同じようなことが言える。そのほかには、緑マナのほうがガイドがいる分確保しやすいことも挙げられる。もちろん、月の下でサイドの闇の腹心が出しやすいことも1つだ。
それ以外のフェッチ、Bayouに関しては、特にいうことはないだろう。
=サイド=
(外科的摘出)
外科的摘出は、このデッキにおいて大変重要なサイドカードのうちの1つだ。まず1つとして、ドレッジやリアニなどの、先行1ターン目にハッスルしてくる墓地利用デッキ、苦手なLands、コンボ系統に対してささる。また、このデッキは、相手のサージカルをとても苦手としているんだ。その時に、サージカルで対象にとられた暗黒の深部や呪詛術師、演劇の舞台などを守る役割もある。さらに、相手のターンのエンドにマリットレイジを展開する前に前方確認をすることも可能だ。
(抵抗の宝球)
この枠は、ほぼANTピンポメタになってしまっている。正直なところあんまり入れたくはないが、ANTが環境に存在する限り、この枠を減らすことはできないと考えている。次のドミナリアで、減衰球が出るが、あれはあれでANTに対してハーキルや蒸気の連鎖で簡単にどかされてしまうので、まあ諸説ある。でも、減衰球のほうがメタれる範囲が広いのは確かだ。
(消耗の儀式)
デスタクに対する必殺技。黒の投げ飛ばしである。主にソープロやカラカス、プリズン系カードが搭載されているデッキに対してはサイドインしていくが、最近は4cレオに対しても入れていいのではと思い始めている。
(闇の腹心)
このカードは、ANTのサイドに入っていることがあるのはそこそこ有名かもしれない。しかし、今までBGデプスのサイドに取られていることはほとんどなかった。(最近メインに入っているデッキがGPでいい成績を残したがな)このカードは、ミッドレンジに対してリソース負けすることを防いでくれるほか、月系デッキに対する貴重なクロックにもなってくれる。しかし、サイドの枠をがっつり持っていってしまうのが、1つ難点ではあるのは間違いない。しかし、後半に引いても弱いので、減らしすぎてもよくないという問題を抱えいる。
(突然の衰微)
デルバー系、プリズン、etc… サイドインされる確率がかなり高いカードではあるが、速度に関しては1ミリも貢献しないので、基本的にはサイドからのカードだとは思っている。もし今後、メインに月を積んでいるデッキが増えたり、何か致命的な置物やクリーチャーが出るようなら、メインにうつるかもしれない。
(ゴルガリの魔除け)
BGカラーのナイスサイドとして有名なゴル狩りの魔除け。デスタクやエルフに対してクリティカルなだけでなく、裏返る前のデルバー、ネメシス、ヤンパイのトークン、たくさん並んだ梟、瞬唱、巣穴からの総出から出てくるゴブリンなどを綺麗にしてくれる上に、あまり採用されていないので、警戒されづらく、ブッささってくれることの多いカードだ。しかし、衰微ほど丸いカードでないこと、自分の腹心、森を護るもの、呪詛術師が巻き込まれることは注意だ。
(大渦の脈動)
このカードは、赤単プリズンに対してよく働いてくれる。重ね張りされた罠橋や月を一気にきれいにしてくれるナイスカードだ。また、ミッドレンジから出てくるアンコウも破壊できるし、並んだ死儀礼、デルバーなどにもGoodだ。しかし、3マナという重さは、グリデルなどに対しては大振りの動きであり、カウンターのいい的になってしまう。使う前は、ハンデスでの前方確認をした方がいいだろう。(そんな余裕があるかといえば微妙だが)
これで今回のデッキの解説は終わりにしようと思う。次の記事では、プレイガイド、各マッチアップごとのサイドボーディングについて解説していこうと思う。
ここまで読んでくれてありがとう。質問は個々のコメント欄か、Twitter(@tera_mtg)までよろしく頼む!
読んでくれてありがとう。
※この記事は、グジェゴジュ・コヴァルスキ先生を応援しています。
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